ゲーミングパソコン一般知識

SSDの規格の種類と選び方!

SSD選び方

SSDとは?HDDとの違いと併用方法

SSDとは、フラッシュメモリーという電源を切っても保存した内容が消えない記憶機器です。

HDDとSSDの違い(メリット・デメリット)

HDDとSSDの違いを簡単にまとめました!

HDD 容量あたりの価格は安い。
円盤状の記憶ディスクを回転させるので消費電力が多く、衝撃に弱いです。
データの読み込みと書き出しが遅く、動作音が大きいです。
SSD HDDと比較すると容量あたりの価格は高いです。
電圧操作のみでデータの読み書きができるので消費電力が少なく、衝撃にも強いです。
データの書き込みと読み出しが高速で、静音性に優れています。

HDDとSSDの上手な併用方法!

SSDの価格は最近どんどん安くなってきましたが、それでもHDDと比較するとまだ値段は高いので、場合に応じて併用するのがおすすめです!

SSDは、起動などに関わるOSやアプリケーションなど頻繁に書き込みを繰り返さないデーターの保存に適しています。

一方、HDDは動画の保存など大容量で頻繁に書き込みを繰り返すデータの保存に適しています。

SSDの接続規格の種類は3種類(M.2、SATA、PCI Express)

SSDで一番分かりづらいのが、接続規格です。

3種類あり、それぞれできるだけ分かりやすくまとめてみました!

SATA
SSD以外にもHDD、光学ドライブを接続するのに使われる規格。

読み込み、書き込み速度500MB/s前後

M.2
「SATA」「PCI Express」(「USB3.0」:あまり使われていません)のいずれかのインターフェイスによって接続します。
小型のカード型機器を接続する規格で、内部接続するインターフェイスによって接続速度が異なるのが特徴です。
つまり、M.2スロットに「SATA」接続した場合には、接続速度は「SATA」規格の速度が上限となり十分な速度を発揮できません。
一方、高速接続SSDの主流である「PCI Express」のシステムを経由する「NVMe」という規格のものは、「SATA」接続よりもデータの転送が高速です!(読み込み2000MB/s前後、書き込み1000MB/s前後
PCI Express
一番高速で接続できる規格。
ただし、PCI Expressスロットは、主にグラフィックボードやインターフェースカードの接続に使われるので、SSDの直接の接続は少数派。

 

SSDの寿命


SSDは書き込み回数制限があるので、HDDと比較すると寿命が短いと言えます。

SSDの寿命を知るには以下の2つの基準を参考にすると良いでしょう!

  1. TBW(Total Byte Written)
  2. 保証期間

TBW(Total Byte Written)

SSDが書き込めるトータルの容量を示し、耐久性の目安です。
TBWの数値が大きいほど寿命が長いとも言え、数値はTB(テラバイト、1TB=1000GB)更にその上のPB(ペタバイト、1PB=1000TB)で表します。

保証期間

SSDにはTBW(Total Byte Written)の表示がないものもあります。

そのような時は、TBWと関連性の高い保証期間を参考に考えると良いでしょう!

通常製品は約3年で、高性能のものは約5年の保証期間が一般的です。

SSDのSLC・MLC・TLC・QLCとは?

SSDは「セル」という部分に記憶をします。

1つの「セル」に記録する容量を1ビット・2ビット・3ビット、4ビットとすることによって以下の4種類に分けられます。

  1. SLC(シングルレベルセル)「1ビット」
  2. MLC(マルチレベルセル)「2ビット」
  3. TLC(トリプルレベルセル)「3ビット」
  4. QLC(クアッドレベルセル)「4ビット」

書き込み速度や耐久性は低下するものの、価格が安く抑えられるというメリットがあります!

SSDよくある質問

SSDの3D NANDとは?

電源を切ってもデータが消えない半導体のことをNANDフラッシュメモリーと言います。

従来は平面に並べていた記憶媒体である「セル」を縦に積み重ねることにより、省スペースで容量と耐久性を高めたものを「3D NAND」といいます。

SSDのTrimとは?

Trimとは、刈ってきれいに整えるという意味がありますが、SSDにおいてはOS上で削除して良いデーターをSSDに伝える働きをします。

これは、SSDの書き込み速度の低下を防ぐための機能です。

SSDはデータの書き換えが行えるのは新しいデータの上書き時なので、必要データを退避⇒消去して良いデータの指定⇒新しい書き込みの手順が必要です。

あらかじめ削除して良いデータをSSDに伝えておくことにより、SSDの速度低下が防げます。