CPUオーバークロックとは?
CPUのオーバークロックとは、CPUを定格周波数よりも高い周波数で動かすことです。
オーバークロックを決める要素は、温度・電流・電力・アクティブコア数・上限クロックです。
CPUのクロック数をオーバークロックさせる時には、
ベースクロック✕倍率
で変化させます。
CPUオーバークロックのデメリットとメリット
CPUオーバークロックのデメリット
- CPUやグラフィックボード、メモリの寿命を縮めたり故障させる可能性
- メーカー保証対象外となる可能性
CPUを定格より高い周波数で動かすということは、それだけ高い電圧が必要になります。
つまり、CPUの発熱量が多くなるので、より強力なCPUクーラーなどの冷却装置が必要です。
CPUに負荷をかけ過ぎたり冷却が十分でない場合には、CPUだけでなくグラフィックボードやメモリなどにもダメージを与え、故障や発煙・発火などの恐れがあります。
CPUオーバークロックのメリット
CPUの基本性能よりも上の働きが得られます。
オーバークロックできるCPUは?
Intel CPUは、型番の末尾に「K」、「Extreme Edition」と付くもの。
AMD CPUは、型番の末尾に「Black Edition」と付くものです。
CPUのオーバークロックに対応しているマザーボードのチップセットは?
Intel製CPU用マザーボード・・・Z390、Z370
AMD製CPU用マザーボード・・・X470、X370、B450、B350
CPUのオーバークロックのやり方
オーバークロックをする方法には、2通りの方法があります。
- マザーボードのUEFIから変更する
- WINDOWSからフリーソフトで変更する
①マザーボードのUEFIから変更する
マザーボードには、UEFI(Unified Extensible Firmware Interface)というパソコンに接続された機器を制御するプログラムが組み込まれています。
(以前は、BIOSと呼ばれていました。)
操作方法はマザーボードごとに違いますが、PCの電源を入れてすぐに表示されるマザーボードのロゴが表示されたタイミングで特定のキー(「Delete」または「F1」または「ESC」キーなど)を押すと、UEFIの設定画面に入れます。
ASUSのマザーボードの場合では、その後UEFIセットアップの「Ai Tweaker」を選択し、「CPU Core Ratio」の設定を動かすことでオーバークロックできます。
設定の方法には2通りの方法があります。
Sync All Cores | アクティブコア数に関わらず、電力や温度が安全範囲内であれば上限までクロック数が上がります。 CPUの性能を少しだけ上げたい場合の設定。 |
---|---|
Per Core | アクティブコア数別に倍率を指定。 CPUの性能を限界まで上げるための設定。 |
マザーボードのUEFIでのCPUのオーバークロックの問題点は、マザーボードごとに設定方法が違うので、オーバークロックの細かいやり方の情報が集まりづらいことです。
②WINDOWSからフリーソフトで変更する
マザーボード各社は、オーバークロック設定を簡単にできるフリーソフトを用意しています。
ASUS「Turbo V EVO」
ASRocK「A-Tuning」
MSI 「Control Center」
GIGABYTE「Easy Tune 6」
・・・などが有名です。
AMD製RyzenのCPUをオーバークロックさせる時には、AMD純正のオーバークロックツール「AMD Ryzen Master」を使用します。
ただし、ソフトを使用したオーバークロックは簡単である半面、UEFIによるオバークロックと比較すると安定性は劣ります。