ゲーミングPC用のマザーボードを選ぶ際には、大きな3つのポイントを順番に選んでいく必要があります。
それぞれについてまとめてみました!
そもそもマザーボードとは?
パソコンは様々なパーツで成り立っています。
そして、パソコンの様々なパーツ一つのまとまりとして動かすためには、各パーツを統合する働きを持つパーツが必要です。
その役割を果たすのがマザーボードです。
マザーボードにパソコンの以下のようなパーツが全て接続され、働きを制御されています。
- CPU(パソコンの頭脳)
- メモリ(短期記憶装置)
- HDD、SSD(長期記憶装置)
- 電源ユニット
- 光学ドライブ
- ディスプレイ
- キーボード、マウス
- グラフィックボード
- USB
パソコンの以上のようなパーツを統合する働きを持つマザーボードですが、選ぶ時に外せないポイントと優先順位があります!
今から説明していきますね。
マザーボードの選び方①CPUを決める
マザーボードを選ぶ時には、まず使用したいCPU(パソコンの頭脳)を選ぶのが基本です!
CPUを選ぶことにより、次に紹介するチップセットが自動的に限定されてきます。
マザーボードの選び方②チップセットを決める
マザーボードを選ぶ上で、CPUの次に大事なのチップセットです!
チップセットは別名ブリッジとも呼ばれ、パソコンの頭脳であるCPUとメモリやUSBなどマザーボードに接続される機器を仲介する役割を果たします。
チップセットがなぜマザーボード選びに重要かと言うと、パソコンの頭脳であるCPUには相性があり、全てのマザーボードで動作する訳ではないからです。
そのCPUとの相性を確認する方法が、マザーボードの「チップセットの型番」をチェックすることです!
チップセットはマザーボードと一体なので、後から交換はできません。
主なCPUとチップセットの組み合わせをまとめてみました!
<Intel製>
CPU名 | 対応チップセット名 | 対応CPUソケット規格 |
Core i9 | Intel X299 Intel Z390 Intel H370 Intel B360 Intel H310 |
LGA2066 LGA1151 |
Core i7 | Intel Z390 Intel H370 Intel B360 Intel H310 |
LGA1151 |
Core i5 | ||
Core i3 | ||
Pentium Gold | ||
Celelon |
<AMD製>
CPU名 | 対応チップセット名 | 対応CPUソケット規格 |
Ryzen Threadripper | AMD X399 | TR4 |
Ryzen7 | AMD X370 AMD B350 AMD A320 |
AM4 |
Ryzen5 | ||
Ryzen3 | ||
A12 | ||
A10 |
同じCPUに対応するチップセットは多数あるので迷ってしまうかもしれません。
その時には、
- グラフィックボードを接続するPCI Expresssスロット数
- USBのポート数
- SSDやHDDを接続するSerial ATAやM.2スロットの数
- メモリースロットの規格や数
- オーバークロックの対応の有無
・・・などの機能性や拡張性に注目して選ぶと良いでしょう!
マザーボードの選び方③サイズを決める
マザーボードを選ぶ上で、3番目に大事なのがサイズです。
マザーボードのサイズ規格は「フォームファクター」と呼ばれ、サイズによって
- パソコンケースの大きさ
- 拡張性(拡張カードを挿すpcl Expressスロット数)
- メモリースロットの数
- 電源規格
・・・などが決まってしまいます。
マザーボードのサイズ規格は5種類です!まとめてみました。
サイズ | 拡張スロットの数 | メモリースロットの数 | |
Extended-ATX | 305×330 | 6~8 | 4~8 |
ATX | 305×244 | 6~7 | 4 |
Micro-ATX | 244×244 | 3~4 | 2~4 |
Mini-ITX | 170×170 | 1 | 1 |
Mini-STX | 147×140 | 0 | 0 |
サイズに関して一般的にはATXが一番多く選ばれますが、3Dゲームなどに使用する場合には拡張性の高いExtended-ATXを選ぶと選択肢が広がります。
その他のマザーボード選びで注意するポイント
3Dゲームなどの長時間使用によく使用されるSSDは、高速なM.2 SSDです。
しかし、M.2 SSDは高速であるのと同時に発熱量も多いので、一定温度を超えると故障を防ぐために性能を落として発熱を抑える「サーマルスロットリング」機能が作動します。
ゲーム仕様でM.2 SSDを使用するならば、発熱を抑える「ヒートシンク」(放熱板)をもともと搭載しているマザーボードを選ぶ、または後付で「ヒートシンク」を搭載するなどして温度の上昇に気をつけましょう!
現在使っているPCのマザーボードの確認方法・調べ方!
もし、自分のPCのパーツを一部分だけ替えたいときには、マザーボードのチップセットやCPUの型番情報が必要になってきます。
実際にPCを空けて確認してもいいですが、インストールするだけでマザーボードの型番やCPUの型番までチェックできる便利なフリーソフトがあるので使ってみましょう!
マザーボードおすすめ比較!人気の4大メーカー
ASUS | マザーボード最大手の台湾メーカー。 ギリシャ神話のPegasusの後ろ4文字が会社名の由来で、スマートフォンなど幅広い電子機器の品質に定評があります! |
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ASRock | 台湾のマザーボード世界第三位の会社。 2002年の設立から急成長し、ヨーロッパ、アメリカにも支社があります。 |
GIGA-BYTE | 1986年設立の台湾の会社。 LED機能を搭載したゲーム専用の上位クラスAORUS(オーラス)シリーズが人気。 |
MSI (Micro-Star International) |
1986年設立の台湾の会社。 ソニー台湾の元技術者達によって作られた会社で、マザーボード、グラフィックボード、ディスプレイと製造範囲は多肢に渡ります。AMD製品やNVIDIA製品も製造し、高い技術力で知られています。 |
マザーボードは、上記に紹介した4つの会社のものを選べば安心です。
ただ、最終的なマザーボードを選ぶポイントはブランドではなく、使用したいCPU・マザーボードのサイズなどの複数の要素を比較し、自分にあったものを選びましょう!